オンライン自習室の多くは、カメラで互いを映し合うことで成立してきました。
見られているから、サボれない。それは確かに機能します。
けれど私たちは、その前提を疑いました。
人が集中を保てるのは、監視されているからではなく、
同じことをしている誰かが近くにいるから。
図書館の自習室で、隣の人の顔を確認する人はいません。
それでも、家より集中できる。効いているのは監視ではなく、気配のほう。
PerchRoom は、誰にも見られずに、誰かと一緒にいるための場所です。
3つの原則
映像も音声も扱いません。共有するのは「誰かが今そこにいる」という事実と、集中しているかどうかという最小限の状態だけです。
在室時間ではなく、実際に集中していた時間を記録します。自分を欺くための数字なら、最初から要りません。続けることの助けになるのは、信じられる記録です。2時間ごとに利用中かを確認し、応答がなければ自動退室します。記録した作業の履歴は、会員のダッシュボードからいつでも振り返れます。
最初の部屋は12席。何千人が同時にいる空間に、居場所は生まれません。「今日もあの席の人がいる」と思える程度の大きさが、止まり木の適正なサイズです。
しないこと
理念は、やることよりやらないことで決まると思っています。
ランキングで人を煽ることはしません。他人より長く座ることに意味はない。
サボっても、途切れても、責める通知は送りません。連続記録が途切れた人を追い詰める設計にはしません。
長く居させることを目標にしません。用が済んだら気持ちよく飛び立ってほしい。
名前の由来
perch は「鳥の止まり木」を指す英語です。 辞書は “a temporary resting place” — 一時的な休息の場所 — とも定義しています。
夕暮れになると、鳥は同じ木に集まってきます。けれど互いに向き合うわけでも、鳴き交わすわけでもない。それぞれが自分の枝を選んで、静かに止まっている。近くに誰かがいることだけは分かっていて、それで十分。
この情景が、このサービスで作りたい場所そのものでした。
Room を足したのは、「あなたの場所がここにある」と言い切るためです。パーチは通り過ぎる枝ではなく、帰ってくる場所であってほしい。